はじめに
記事作成:2016年3月
むかしむかし、あるところに黒胡椒というひとが住んでおりました。
黒胡椒さんには大好きなゲームがありました。それはもう出会えてよかったと思えるくらい大好きでした。
黒胡椒さんはあるとき思い立ちました。「よし! このゲームをもとに創作をしよう!」
それは二次創作と呼ばれるものでした。
しかし黒胡椒さんには思うところがありました。「これっていけないことなんじゃ……」。
黒胡椒さんは調べ続けました。それはいけないことなのか。だとしたらどうして?
しかし世間からはいろいろな声が聞こえます。「グレーだよ!」「いやまっ黒でしょ」「販売はアウト」「販売じゃないもん」「それ海賊版」「海賊版の定義は?」。その他もろもろ。中には明らかに道徳的におかしいものも。
これではみなさんも混乱してしまっているのではないか。黒胡椒さんは思っていました。「じゃあ条文をちゃんと載せた同人界隈のための法律解説サイトを作ろう!」
そんな感じでできたのがこのサイトです。条文というのは日本語として読みにくいことも多いのですが、信頼性を重視するためあえて引用して解説したいと思います。それと、冒頭で「むかしむかし」と書きましたけれど
本当のところは現在の話ですすみません。
私が主張したいのは、「同人活動は違法だからやめろ」ということでは決してありません。むしろ同人活動は、日本の文化としてないがしろにされてはならないと思っています。
たしかに原作者に許可を得ずに二次創作をやるのは褒められたことではありませんので謙虚に誠実になることは大事です。ですが、「本当にその作品が大好きだから二次創作をやるのであって、権利者にやめろと言われたらすぐにでもやめるし仮に同人誌頒布で大きな黒字が出たら積極的に権利者に還元する」くらいの覚悟をしているのにもかかわらず必要以上におびえなければならないというのもまた違うと思うのです。
つまり、私が言いたいのは、「やめろ」ではなく「
やるのなら気を付けることをよく理解したうえでやるべきである」ということです。
「法律は知っておきたいけれど専門書は難しそう。かといってネット上の議論は意見が入り乱れて訳がわからないし……」というくらいの方々を特に読者として想定しています。お役に立てれば幸いです。